2024/08/27 10:00

2:6:2の法則から子どもの可能性を見つけましょう

2:6:2の法則とは、ハチやアリの動きから発見されたもので、人の組織も、「意欲的に働く2割」「平均的な6割」「意欲の低い2割」で構成され、また2:6:2の2だけ、6だけ、2だけを集めてみても、その中で2:6:2が構成されるという自然律の法則です。絶対的な法則ではありませんが、これを活用すると人の可能性が見えてきます。


■リード
リーダーシップを発揮する
チャレンジ精神旺盛でノリノリです。やってみたい技、練習方法を考えさせ、実行させる。さらにリーダーとしての資質を身に着けさせましょう。

■ミドル
~自らの活動をこなす~
自ら参加しているのか、他者の意向で参加しているかわからないが活動している。自ら課題を解決できないことで、積極的になれない面もあります。定期的に練習内容を振り返り(AAR)、これからの練(BAR)などコーチと一緒に計画しやってみることにより、自分で行動するようにさせましょう。

※AAR=アフターアクションレビューといい、行動してからこれまでの方法を振り返ること
※BAR=ビフォアアクションレビューといい、これからの行動を計画していくこと


■フォロー
活動に意欲がない
活動に価値を見出していない場合、コーチと1対1のミーティングの機会の回数を増やし、やってみたいことを書き出したり(目標設定)、それに取り組む姿をコーチが応援したりして、自分の性格や適性、強み、弱みを理解させましょう。目標内容を少なくし、達成したことをともに喜んであげる。またはステージを変えましょう。



ステージを変えたことで大躍進

ステージを変えるとは=ポジション・役割・スポーツ競技・注目ポイントを変えることで違った成果が見えてくることです。特に、ミドルとフォローの人が、ステージを変えることで、思いもよらぬ可能性が見えることがあります。ここでは、実例を紹介します。(私の出会った子どもたちの例)


バレーボールはフォローだったが、陸上競技でリード



棒高跳びはミドルだったが、三段跳びで全日本トップクラスのリード


会話による自己表現はフォローだったが、タイピングによる自己表現はリード


活用時の注意


子どもの発言と意思とは違うことがあります。良かれと思って各ステージを勝手に操作すると意思に反することもあります。中にはそのステージが楽しいと感じている場合もあります。難しいですね。したがって現在の子どもがどのような気持ちでいるのか、質問を投げかけたり、居心地を聞いたりした上で、「適している物は無限にあるかもしれない」と思って接することが大人、コーチとして大切な心構えです。あせって現状の子どもの能力を否定せず、可能性を信じてあげましょう。


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